2007年11月04日

デザイン→戦略

今日Skypeで大学の先輩のコンサルタント(と一言で括ってしまうにはあまりにももったいない位の経歴の方)の人と話をしていて、戦略におけるデザインの重要性が増してきた、という話を聞いて、ふと、授業でやったことを思い出し、久しぶりにMBAネタを書こうと思う。

1Qと2Qに「サービスとプロダクトにおけるイノベーション」をテーマにした授業を取っているのであるが、二つのクラスで共通して出てきた会社にIDEOhttp://www.ideo.com/)がある。  (これがイデオなのかアイデオなのかは、おそらく後者ではないか)

IDEOとは、デザインにフォーカスして企業のイノベーションをサポートするデザイン戦略コンサルティングの様な会社です。日本の企業も何気に電子レンジのデザインで依頼していたり、Sonyが作っても売れなかった幼児用音楽機器をIDEOがデザインを改良してヒット作になったりと着実な実績を上げています。

授業で取り上げられたのはなんとショッピングカート。そうスーパーで大量に購入する時ガラガラと押すあのカートです。
http://www.ideo.com/portfolio/re.asp?x=50029

ここまで来ると、IDEOは単なるデザイン会社ではないか、と考えるかもしれませんが、IDEOは以下の3点で非常に特徴的で、企業の抱える問題をデザインを通じて解決するという事を可能にしています。

(参考MITワールド: http://mitworld.mit.edu/stream/355/

1.メンバーのそれぞれが高い専門性を持っている。

3.イノベーションを起こす為のシステムがしっかりとしている。

1.メンバーのそれぞれが高い専門性を持っている。
 IDEOの組織はT字型だといわれている。多様なバックグラウンドを持った人が、チームになって、自分の専門外の領域にも臆することなく関わる事で新しいバリューを生み出す事を目的にしている。メンバーにはデザイン出身の人もいれば、エンジニア、医者、ハーバード・スタンフォードMBA、などなど本当に様々。医者に至っては、医者よりもIDEOの方が楽しい、というわけ。

2.高い創造性を保つ為のカルチャーがしっかりと従業員・経営陣に根付いている。
ここではアイデアを出す事が本気で推奨されている。オフィスを見ると試作品が山ほどあってある人の机の上の壁からはなぜか飛行機の翼部分がまるで屋根のように壁から突き出ている・・・・
ここら辺は言葉で説明するのが難しいが、ふんだんに「遊びや楽しみ」と取り入れているという事がいえるのかな。

3.システムがしっかりしている。
2週間のプロジェクトを見たが、現場観察、問題点のブレインストーミング(チーム全体)、問題毎に分解し、小チームを作って更にブレインストーミング、その後アイデアを全体にプレゼンし、意見を募り、多数決でよいアイデアだけを選び抜いていく。この過程がきっちり時間で区切られ、ダラダラせずにバンバン決まっていく。すごいダイナミック。

授業で見た所長の発言が面白かった
「この部屋は会議室。一見普通でしょ?ここではクライアントとの最初のミーティングを行うんだけど、まだIDEOに対して免疫が出来てないので、一応普通にやるんだ。でもこの会議が終わったら、僕らのプロセスにどっぷり使ってもらうんだけど、大抵のお客さんは腰を抜かすね。だからきっちり契約してから、僕らの真の姿を見てもらうんだ」

だって。

一度IDEOの見学してみたいな。何とかアレンジを出来ないものか教授に聞いてみよう。

posted by でーひー at 01:55| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | MBA Course | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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